はじめに
売上を拡大したい!
そう考えている不動産会社は迷わず、地域密着型の動画コンテンツでのマーケティングを始めましょう。新築・中古、一戸建て・マンション、注文住宅・建売り、売買・賃貸など、ジャンルは問いません。コンテンツマーケティングを長年行っている筆者が、動画コンテンツを始めるべき理由を説明します。また、動画内容のアイデアも紹介します。
地域密着型の不動産会社が動画コンテンツを始めるべき3つの理由
まずは、不動産会社が動画コンテンツの発信を始めるべき4つの理由について説明します。
動画は拡散力が絶大
動画投稿サイトYoutubeは2017年時点で1日の総再生時間が10億時間を超えるなど、テレビをはじめとした既存メディアを凌駕するほどの力を持ち始めています。YoutuberやTikToker(TikTokの投稿者)がインフルエンサーとして世の中を席巻しているのは周知の事実でしょう。また、TwitterやFacebookといったSNSでも、動画が埋め込み可能で、「バズる」ために不可欠な要素となっています。
その理由は、動画が次の4つの強みを持つからです。
①情報量が格段に大きい
一般的に、1分の動画はWEBページ3600ページ、文字情報のみで換算すると180万文字に匹敵する情報量と言われています。
②「動き」が入り、わかりやすい
文字も画像(写真やイラスト)の弱点の一つは「動き」を伝えるのが難しいこと。逆に動画はその名称からもわかるように「動き」の表現が得意です。文字や画像だけでは伝えきれない部分、誤解されそうな部分も、動画でなら簡単に誤解なく伝えられます
③聴覚も刺激し記憶に残る
一般的に動画は映像だけでなく、音声も流れます。視覚と聴覚を同時に刺激するメディアのため、記憶に定着しやすいと言われています。
④受動的に情報を受け取れる
動画の再生が始まれば、視聴者は受動的に情報を受け取れます。「文字を読むのが苦手」という人が増えている中、求められているのが動画コンテンツなのです。
顧客の検索ニーズを満たす
動画コンテンツをマーケティングに積極的に導入する企業が増えています。例えば、企業サイトの商品紹介ページ、画像だけでなく「スペシャルムービー」などの名称で動画が埋め込まれていることは当たり前になりました。
使い方やおすすめポイント、他社製品との比較、開発者の声など、今までは文字と写真(イラスト)のみで表現されていたものが、動画というコンテンツにより、補強されているのです。これは、多くの企業が、「顧客は動画コンテンツでの情報提供を求めている」と判断した結果です。
不動産会社、特にBtoC型の企業はぜひとも動画コンテンツでのマーケティングを進める必要があるでしょう。
低コストで高クオリティの動画制作が可能
昔は、クオリティの高い動画を制作するには、高価な機材とそれを扱うプロフェッショナルが不可欠で、非常にコストがかかっていました。しかし、今や、スマホの動画撮影機能と編集機能で、テレビ放送並みのクオリティの動画ができる時代。実際、スイスでは、iPhoneで全て撮影しているテレビ局もあるくらいです。低コストで高クオリティの動画が制作できるのです。
このように拡散力が強く、顧客のニーズを満たし、低コストで制作できる動画コンテンツを、不動産会社が始めない理由は見当たりません。
地域密着型の不動産会社が制作すべき3つの動画コンテンツ
「動画コンテンツでのマーケティングが必要だし、導入もしやすいとわかったけれど、不動産会社として、どんな内容の動画を制作すればいいかわかならい」。
そんな方のために、不動産会社として制作すべき動画のコンテンツ内容を3つ提示します。
内見数を増やす「物件紹介」
まず、おすすめしたいのが、物件紹介の動画です。すでに取り入れている不動産会社も少なくありません。メリットは、写真や間取りだけでは掴めない、物件の様子を細かく伝えられること。
私自身も物件を見る際、動画があれば必ず見てしまいます。逆に間取りしか掲載されていない物件は、詳細をクリックする気も起きないことが多いです。
「動画で見せてしまっては内見してもらう機会が減るのでは?」と接点機会の減少を不安に思う必要はありません。逆に、イメージができるからこそ、内見をしたいと思う人が増えます。
地域に愛着を抱かせる「公園や最寄駅、商店街、名所の紹介」
取り扱い物件の近隣にある公園や商店街、最寄駅、名所の紹介動画もオススメの動画コンテンツです。物件の周辺情報を伝えるのは、チラシや広告、WEBサイトなどでも定番中の定番と言えるコンテンツ情報です。それを、情報量が格段に多くなる動画で紹介すると、顧客のニーズに応えられます。
例えば、「物件から最寄駅まで実際に歩いて見た」という内容も面白いでしょう。「駅まで安全な道が続いているな」「本当に徒歩5分以内なんだな」ということが伝えられ、内見への意識を高められます。
また、公園や商店街、名所などもコンテンツとしては求められています。説明の際には地域の豆知識などを加えたり、知り合いのお店を訪ねたりといったことも行えれば、「地域に密着した不動産会社だ」「この土地のことに詳しいんだな。ここの土地に住むならお世話になろう」と視聴者に感じさせることができます。
撮影を行う際は、地域の方々への配慮を徹底することは忘れないようにしましょう。
信頼を勝ち取る「不動産に関わる解説や情報提供」
不動産の売買や賃貸契約においては、様々な法律や規則、決め事があります。一般人にとってはわかりにくい用語や内容も少なくありません。そこで、不動産のプロとして、それらを解説したり、お得な情報を提供したりする動画も、キラーコンテンツになりえます。
例えば、
・賢い節税の方法・物件の内見時のポイント・こんな不動産屋は危険など
話せるテーマはたくさんあるはずです。顧客の「知りたい」に丁寧に応えるコンテンツを発信し続けることで、「信頼できる不動産会社だ」とのブランディグまで行えます。
動画制作はコンテンツマーケティングのプロに依頼しよう
ここまで、不動産会社が動画コンテンツを始めるべき理由とおすすめのコンテンツ内容について話してきました。ただ、気をつけたいことが一つあります。それは、動画コンテンツの長所は、短所にもなり得るということです。
「拡散力が強い」ということは、不適切な動画だと「炎上」してしまうことを意味しますし、「情報量が多い」ということは、制作する動画によっては「マイナス要素」が大きく伝わってしまうという危険性もあるからです。
また、目的に沿った演出や適切な動画の尺にしなければ、期待したほどの効果が生まれない可能性も出てきます。さらに、動画コンテンツは定期的に増やしていくことがのぞましいでしょう。
つまり、様々な配慮を行いつつ、目的に合わせた適切な動画コンテンツをコンスタントに制作することが重要になります。
ではどのように動画を制作すればいいのか。一番のおすすめは、「コンテンツマーケティング」のプロに任せるのが一番です。「ただ動画を制作できる」という動画制作会社ではなく、動画をマーケティングのコンテンツとして捉え、最大限に活用する方法を知っているからです。