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接続詞の使い方

接続詞の乱用は悲劇のもと?!「そして」「しかし」の連続が文章を単調にする

はじめに

文と文をつなげ、文章の流れをスムーズにする接続詞。ですが(これも接続詞のひとつですね)使い過ぎは、文章を台無しにして読む人の気持ちを萎えさせてしまいます。本記事では、接続詞の程よい使い方と、使い過ぎを避けるためのコツについてご説明します。

そもそも接続詞って?

接続詞は、文と文、段落と段落をつなげる言葉です。「そして」「しかし」「ただし」など、誰もが必ず目にしたこと口にしたことがあるはずです。以下、代表的な接続詞をざっとまとめました。

【順接】(理由・原因から結果へ)

例:だから、したがって、それで

【逆説】(予想外の結果や反対の意味)

例:しかし、だが、ところが

【並立】(対等の関係を示す)

例:また、そして、さらに

【対比】(対立する要素を示す)

例:一方、他方、逆に

【列挙】(複数の要素や段階を示す)

例:まず、次に、さらに

【換言】(別の表現で言い換える)

例:すなわち、つまり、要するに

【例示】(具体例を示す)

例:例えば、例として

【補足】(追加情報を加える)

例:なお、ちなみに、さらに

【転換】(場面を切り替える)

例:ところで、さて、では

【結論】(結論を示す)

例:だからこそ、したがって、結局

これら接続詞には、文章の論理的な流れを支える働きがあります。読者にとっては、文章を分かりやすくしてくれる言葉です。ただし、適度に用いられていれば。

取りあえず接続詞を書けば執筆作業もはかどるため、書き手としてはついつい使いたくなりますよね。でも、書きやすさと読みやすさは必ずしも一致しません。書きやすいからといって接続詞を乱発すると、文章の質が落ちてしまいます。文章にメリハリがなくなるばかりか文脈が不自然となり、読者の混乱を招くことにもなります。読む際のストレスが、増大するわけです。

むやみに接続詞を使うと……

接続詞の乱用が目立つ文章には、どんなデメリットがあるのでしょうか。以下のような弊害が挙げられます。

◎文脈が損なわれる

接続詞は、文章の方向性を示すガイドのようなもの。読んできた文と読もうとしている文を結びつけ、流れを教えてくれます。ただし注意したいのは、それまでの文脈を中断する働きも持っていること。次から次へと出てきたら、読者は大変です。

特に注意したいのが逆説表現。「でも」「しかし」「ところが」「けれども」をひっきりなしに用いると、文意への理解を妨げ、文章を通して伝えたいこともうやむやになります。こう思って読んでいたら違った、ではこういう意味か、いやそうではないらしい、の繰り返し。結局何を言いたい文章なのかが分からず、読者は混乱してしまいます。

◎疲れさせ、飽きさせる

接続詞は、書き手の意図する方向へと読者を誘導します。その効果はテキストの曲がり角や盛り上がりなどの要所でこそ発揮され、文章に起伏をつけます。

でも必要以上に配置されれば文章がデコボコだらけ、むしろ起伏がなくなってしまいます。健康スリッパの凹凸面は気持ち良いものですが、接続詞がのさばる文面は実に単調。読んでいて疲れやすく、飽きやすいテキストになってしまいます。

◎説得力がなくなる

適切に接続詞が用いられると、読みやすいだけでなく、文章を通して言いたいことを伝えやすくなります。メッセージをより正確に伝えること、すなわち説明・説得が、接続詞本来の役割なのです。ゆえに接続詞を多用すると、暑苦しくなります。読者を説き伏せようとする、一方的な文章になってしまうからです。

書き手に対する信頼性も揺らいでしまいます。メッセージ内容への自信のなさ、情報の不確かさを隠すために接続詞を乱発して取り繕っているのでは、と疑われてしまいます。

文章に属しながらも、半ば抜け出して読者に呼びかける。接続詞にはそんな働きがあります。作者の意思や主張が垣間見える強い言葉、あるいはメタ的な言葉ともいえます。だからこそ、用いる場合は緊張感が必要。文章を読み取ろうとする読者とのキャッチボールを意識しながら、接続詞を活用したいものです。

上手な接続詞の使い方

接続詞を効果的に使うには、以下のポイントを押さえることが重要です。

◎必要最低限

文章の主旨を明確に伝えるために、本当に必要な接続詞だけを選びましょう。接続詞が多めでも構わないので取りあえず文章を執筆したら、改めて読み返し、不要な接続詞がないかどうか自己点検してみてください。鍋のアクを取るように、思いきって削除していく位がちょうど良いですよ。

◎バリエーション

同じ接続詞を繰り返し用いると、効果が弱まります。読者に慣性が働いて、接続詞を素通りさせてしまうからです。接続詞に麻痺する、ともいえます。

例えば、様々な例が「例えば」という接続詞のみで紹介されている文章を思い浮かべてみてください。どれも同じ「例えば」に連なっているため、読む側としては、一つひとつの事例を分別して覚えることが難しくなるのではないでしょうか。

こういった事態を防ぐには、意味は同じでも、異なる言い回しの接続詞を使ってみてください(例えば、一例を挙げると、具体的には等)。接続詞にバリエーションがあると、読者は程良い刺激を得ながら読み進められ、内容をインプットしやすくなります。文章にリズムが出るため、読書の喜びも増すことでしょう。

◎“BY”(文脈を読む)

テキストの趣旨に合った接続詞を選んで使えるようになると、達人の域です。場違い、ならぬ文違いの接続詞は、読む人にとってノイズとなります。意図があってならいざ知らず(それはそれで名人芸)、表現が浮いていると文章全体に一貫性が失われ、読書の妨げとなります。

例えば、学術論文。日常会話では聞き馴染みのある「それで」が用いられていると、拙い印象を受けます。「だから」もまだフランク。相応しいのは、「したがって」「ゆえに」「よって」といったところでしょうか。

◎ほかの修飾語も検討

文章表現を豊かにするために、接続詞だけでなく副詞や動詞を使ってみることもお勧めです。より正確に伝えたい・強調したい、読んでもらうテンポを速めたい(緩めたい)など、意図に応じて使い分けてみてください。

【例】

接続詞

そして、文章表現がより豊かになります。

副詞

さらに、文章表現が豊かになります。

その上、文章表現が豊かになります。

必ず、文章表現が豊かになります。

おわりに

〜読者とのキャッチボールを〜

ここまで、接続詞の使い方について説明してきました。

長くなりましたが、基本は、使いすぎないこと。使わずに済むなら、なるべく省きましょう。そうできるためには、面倒くさくても、書き上げた文章の見直し・書き直しを心がけてみてください。

上手く接続詞を使うには、自分の文章を客観的に読んで問題点を見つける力が必要です。他人が書いた文章に当たってみることも勉強になりますよ。

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